「お前の声、聞いたことあるな」と言われて思い出したこと


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銀行で3年ぶりの再会

今朝、銀行に寄ったら、会社員時代の取引先の社長さんにばったり会いました。
会社を辞めたのが3年前の8月。そのとき以来の再会。

一瞬目が合っただけで、私のことを思い出してくれて、
「元気にしてたか?」と声をかけてくれた。

たったそれだけのことだけど、
なんだかものすごく嬉しかった。

「ああ、ちゃんと関係性を築けていたんだな」って思えたんです。


「お前の声、聞いたことあるな」

実はもう一つ、思い出深いエピソードがあります。

今の私はAmazonフレックス(通称アマフレ)で配達をしています。
ある日、荷物を届ける先の名前を見て、「あれ?」と思ったんです。
以前お付き合いのあった取引先の社長さんのご自宅でした。

インターホンは不在だったので、マニュアルに従って電話。
名乗らずに荷物のことだけ伝えていたら──

「お前の声、聞いたことあるな」

バレましたか、と正体を明かすと、
「あーやっぱり!」と、社長さんも嬉しそうにしてくれた。

立場が変わっても、ちゃんとした関係性は残る。
営業としてやってきたことが、間違ってなかったんだなと思いました。


営業課長だったけど「一人部署」

会社員時代、私は営業課長という肩書を持っていました。
といっても、部下も後輩もいない“ひとり課長”。

成績を出していたので役職だけは与えられた、という感じでした。
社内では物事をシンプルに進めるタイプでしたが、
取引先とのやりとりには、ちゃんと体重を乗せて向き合っていたつもりです。

営業って、雑談のなかにこそ信頼が詰まってる。
そんな意識で、人との距離感を大切にしていました。


辞めた会社が始めた「新規事業」

そんな私がいた会社、最近は重機会社を買収して、
建設業にまで手を広げたそうです。

でも、中は相変わらず人手不足らしく、
現場の社員は今もかなり疲弊しているとのこと。

私がお世話になった社長は、エネルギッシュな人だったけれど、
「人がいないのに新しいことを始める」
そんなことを何度も繰り返していた。

そのたびに、頑張ってる社員が疲弊し、分断が生まれていく。
あの会社を辞めて本当に良かった──
いまの生活は楽じゃないけれど、心からそう思えます。


分断が生まれるとき、人は…

会社の中で起きる“分断”って、
誰かが急に冷たくなるとか、裏切るとか、そういうドラマチックな話じゃないんです。

もっと静かに、もっとじわじわ起きる。

・現場の声を聞かない
・人を「数字」や「戦力」としてしか見ない
・言いやすい人にだけ話を通す
・上の顔色をうかがって、下を圧迫する

こういう空気の積み重ねで、気づけば社員同士の信頼が崩れていく。
「文句を言う人」が悪者になり、「黙って耐える人」が損をする。

実はそれ、リーダー側の自己過信人材の道具化からくる構造なんです。


「誰と、どう働くか」は自分で選ぶもの

会社を辞めてからの私は、正直ずっと苦労の連続でした。
アマフレも安定してるとは言いがたいし、体力的にも大変。

でも、今の自分には、
「誰と、どんな関係でいたいか」を選ぶ自由があります。

思い出してもらえる関係、
名前じゃなく“声”でわかってもらえる関係。
そういう人との繋がりが、自分にとっては本当に大事だと気づいたんです。


結局、あとに残るのは「向き合った時間」

立場や肩書なんて、いずれ消えていきます。

でも、「この人とちゃんと向き合っていたな」っていう記憶は、
いつまでも残っていく。

温かく向き合った記憶はあとを引くし、
冷たくされた記憶も、あとを引く。

そのどちらを残していきたいか──
きっと、みんなわかってるんだと思う。


最後に

この記事では、「取引先との温かい関係性」と「会社内の分断」をテーマに書きました。
少しでも、読んでくださった方の心の中に何かが残ればうれしいです。